書いている人
試作屋タロウと名乗ります。自動車部品メーカーの試作課で、試作品の組み付けと性能測定をやっています。1989年入社なので、現場歴は35年を超えました。
経歴
| 1989 | 工業高校の機械科を卒業し、自動車部品メーカーへ入社 |
|---|---|
| 1989-90 | 1年間、企業内学園(社内の訓練校)で学ぶ。寮生活で、旋盤と手仕上げを叩き込まれた |
| 1990 | 試作課に配属。以来この道一筋 |
| 30代半ば〜 | 班長を10年ほど経験。部下5人の日程を組む立場になる |
| 40代 | 管理業務が自分に合わないと分かり、昇進試験を断ってものづくりの現場に残ることを選ぶ |
| 50代前半 | EV化でエンジン部品の試作が激減。残業が消え、派遣の人たちが切られるのを目の前で見た |
| 現在 | EV失速で仕事が戻り、また残業しながら組み付けと性能測定を担当。定年まであと数年 |
いまの仕事
初めての製品の図面を読み、組み方を考え、治具(部品を固定する道具)を自分で設計します。組み付けて、性能を測って、結果を設計に返す。ここまでが一連の仕事です。
35年やっても、初めての製品が来るたびに「どうやって作ろうか」から始まります。リピート品もよく来ますが、新しい図面が来れば、また一から考える。だから飽きずに続けられたんだと思います。
なぜ書くのか
求人票と現場の間には、ずっと埋まらない差があります。私自身、「1年勉強して給料がもらえるらしい」くらいの軽い気持ちで入りました。中身を知らないまま入って、たまたま合っていたから35年続いただけです。
きつさも、給料の実態も、昇進の裏側も、入る前に知っていれば選び方が変わったはずです。だからこのブログでは、良いことも悪いことも先に言っておきます。読んだうえで製造業を選ぶ人が、後悔なく働けるように。
このブログで読めること
読む人の状況ごとに、全部の記事を並べておきます。日付順に見たい場合は記事一覧へ。
工場で働くか、決める前に
- 未経験から製造業へ。ライン・検査・保全・工機・試作、どれを選ぶか
- 工場の求人票、どこを見るべきか
- 工場の面接と見学で何を聞くか
- 中途で工場に入ったら、どう扱われるか
- 自動車部品メーカーはきつい?正社員は割に合うのか
未経験でやっていけるか不安なら
仕事の中身を知りたい
- 試作と量産の仕事はどう違う?
- 工場の一日の流れ。朝6時から退社まで
- 性能測定とはどんな仕事か
- 治具とは何か
- 試作屋が量産ラインに応援に行った話
- 工場のQC活動は面倒か
- 35年で一番うれしかった仕事・一番きつかった仕事
お金・休み・体のこと
今の職場で迷っている
キャリアの分かれ道
- 昇進試験を断ったらどうなったか
- 高卒と大卒で、工場のキャリアはどう違うか
- 工業高校から部品メーカーへ。高卒就職35年目の答え合わせ
- 派遣から正社員になれるのか
- 50代製造業、転職の現実
- 定年後の再雇用はどんな働き方か
業界のこれから
発信のスタンス
書くのは自分が見てきたことだけです。経験していないことは書きません。転職の経験がないので転職のやり方は語りませんし、知らないことは「分かりません」と書きます。数字を出すときは「私の会社の場合」と明記します。
ここに書くことは個人の経験と意見であり、所属企業の見解ではありません。
仕事の外では
渓流のルアー釣りが長い趣味で、ルアーは自分で作ります。考えて、作って、試して、直す。やっていることは仕事の試作と同じです。結局、ものを作るのが好きなんだと思います。ほかにゴルフとレザークラフトを少し。