後輩が上司になったらイラッとした。年下上司と年上部下、両方やった本音
仕事を教えた後輩が、ある日自分の上司になりました。指示されると、最初はイラッとしたものです。
自動車部品メーカーの試作課で35年やっている現役社員です。私は年下の上司を持つ側も、年上の部下を持つ側も経験しました。両方の立場から書きます。
仕事を教えた後輩が、組長になった
現場の役職は、下から班長、組長と上がっていきます。組長は、いくつかの班をまとめる立場です。
その後輩は、別の班から私の班に移ってきた人でした。そのとき私は、OJT(現場で仕事を教えること)で色々と教えています。
その後、私は別の班に移り、1年後にそこの班長になりました。後輩は、私が出た班の班長になります。同じ組の中で、班長同士として並んだわけです。
私が昇進試験を断ってから3年ほどして、組長が上に上がりました。空いた組長の席に入ったのが、その後輩です。私は、後輩の部下になりました。
指示されるとイラッとした。心が狭いと分かっていても
組長は上司です。上司が指示を出すのは当たり前で、後輩は何もおかしなことをしていません。
それでも、後輩に言われると、なぜかイラッとしてしまう。
自分の心が狭いだけだ、というのは分かっていました。分かっていても、モヤモヤは消えません。理屈と気持ちが別々に動く感じです。
たぶん、後輩のほうもやりにくかったと思います。かつて仕事を教わった相手に、指示を出すわけですから。
何かあったわけではない。時間が慣れさせてくれた
どうやって慣れたのか。特別なことは何もありませんでした。
腹を割って話した日があったわけでも、何かの出来事で見直したわけでもない。ただ時間が経つうちに、少しずつ慣れていきました。
拍子抜けする答えかもしれません。でも、今まさにイラッとしている人には、これが一番の材料だと思います。そのモヤモヤは、時間とともに薄れていくはずです。
今は班長を降りて、若い班長を支える側にいる
今は私も班長を降りて、若い人が班長をやっています。世代交代です。
私は班長の大変さを知っています。だから、やってくれると助かるだろうなと思うことは、率先してやっています。データの整理や、技術部門への確認などです。
気をつけていることが1つあります。班長の指示に、嫌な顔をしないことです。
班長は、これが結構こたえます。年上の部下に嫌な顔をされると、次から頼みにくくなる。頼みにくくなると、班長が自分で抱え込むようになります。私も班長時代に抱え込んでつぶれかけたので、それがどれだけきついかは分かります。
私にも年上の部下がいた。「なんで俺がやらなきゃいかんのだ」
逆の立場も経験しています。私が班長になったとき、年上の部下ができました。
その人に頼み事をしたら、「なんで俺がやらなきゃいかんのだ」と言われました。キレそうになったことも、正直あります。
年上の部下がイラッとするのも、若い上司がキレそうになるのも、私は両方やりました。だから、どちらの気持ちもよく分かります。
年上の部下を持った、若い上司の人へ
最初は、どんな言い方をしても、年上の部下はイラッとすることがあると思います。これはしょうがないと思ってください。あなたの言い方が悪いせいではありません。
そこでめげずに、丁寧にお願いしていけば、いずれ信頼してくれます。何か言い返されても、「上司なんだからしょうがないだろう」とキレずに接してください。
相手の気持ちも理解して丁寧に接していれば、いずれ分かってもらえます。そのうちお互いに慣れて、いい関係になれると思います。
関連記事:昇進を断った人のその後/工場の人間関係/35年で一番うれしかった仕事・一番きつかった仕事