工場の一日の流れ。試作課35年目の朝6時から退社までを書く
工場勤務の一日が想像できない人に向けて、私の平日をそのまま書きます。朝6時に起きて、17時5分ごろに会社を出る。残業のある日は2時間ほど遅くなります。
私は1989年に自動車部品メーカーへ入社し、試作課に35年います。35年繰り返してきた一日なので、細かいところまで書けます。
6時に起きて、7時30分に会社へ着く
起床は6時。家を出るのが6時30分で、会社に着くのが7時30分ごろです。通勤は車で、片道1時間ほどかかります。
始業は8時なので、30分前には着いている計算になります。早すぎると思われるかもしれませんが、着替えの時間が要りますし、道が混む日もあるので、これくらいで動いています。
7時50分にラジオ体操、8時に始業
会社に着いたら、まず着替えます。そのあとは休憩所で休んでいます。コーヒーを飲んだり、人と話したり。ここは自由な時間です。
7時50分にラジオ体操があります。工場らしい習慣ですね。体を動かしてから、8時に始業です。
つまり、8時が始業でも実際には7時50分から動き出しています。ここは知っておいたほうがいいところだと思います。ぎりぎりに着く働き方は、工場では難しい。
朝礼と日常点検。それから作業に入る
始業したら、いきなり物を作り始めるわけではありません。順番があります。
- 朝礼(連絡事項の共有)
- 日常点検(設備が正常に動くかの確認)
- その日の作業予定の確認
- 作業開始
日常点検は毎朝やります。設備に異常がないかを決められた項目に沿って見ていく作業です。ここを飛ばして壊れた設備で作ると、不良品を出すことになります。
作業予定の確認も大事です。試作の仕事は毎日違うものを作るので、今日は何を、どの順番でやるのかを頭に入れてから始めます。ここが量産ラインとの大きな違いです。
休憩は10時と15時に10分ずつ。昼は45分
休憩の時間割はこうです。
- 10時:10分
- 昼休み:45分
- 15時:10分
昼は食堂で社食を食べています。45分は、食べて少し休むとちょうど終わる長さです。
10分の休憩を短いと感じるかもしれませんが、区切りとしては十分です。飲み物を飲んで、トイレに行って、持ち場に戻る。
この時間割は量産ラインも同じです。試作だから特別ということはありません。工場全体が、同じ時計で動いています。
服装は社服と安全靴。保護メガネは作業しだい
身につけるものは決まっています。作業着は社服で、工場内では安全靴を履きます。私服で作業することはありません。
お金の話も書いておきます。作業着は最初の1着は支給されますが、その後の買い替えは自分で購入します。一方、安全靴や保護メガネといった保護具は会社が支給します。身を守るものは会社持ち、という線引きです。
保護メガネは、必要な作業のときだけ着用します。普段の作業ではかけていません。会社に置いてあるので、入社前に自分で揃えておくものはありません。
このあたりは入社してから説明があります。資格と同じで、入ってからで間に合うということです。
午後は午前の続き。基本は立ち仕事
午後は特別なことはなく、午前の続きをやります。工場の一日は、午前と午後で内容が変わるようなものではありません。
体の使い方について書いておくと、基本は立ち作業です。組み付けも段取りも立ってやります。ただし性能測定は種類によって座ってやるものもあります。割合で言えば立ちが8、座りが2くらいですね。一日中立ちっぱなし、というわけではありません。
それと、一日のうちで特に忙しい時間帯というのはありません。朝から夕方まで、だいたい同じ調子で進みます。量産ラインのようにタクトに追われる感覚とは、ここが違います。
それでも、デスクワークとはまったく違います。体力の話は工場勤務、体力の限界は何歳かに書きました。
17時定時、17時5分には会社を出る
定時は17時です。ただし17時ちょうどまで作業しているわけではありません。
10分ほど前に手を止めて、片付けをして、日報を書きます。その日やったことを記録して終了。会社を出るのは17時5分ごろで、駐車場に着くのが17時10分くらいです。
残業のある日は、2時間ほど残ることが多いです。19時ごろまでですね。残業の多い少ないについては残業ゼロの工場とパンパンの工場に書きました。
こうして並べてみると、工場の一日は時間できっちり区切られているのが分かると思います。始業も休憩も終業も、決まった時刻に来る。予定が立てやすいという意味では、生活のリズムは作りやすい働き方です。休みの取り方とあわせて、暮らしの見当をつける材料にしてください。